rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

オープンな環境と倫理観


常日頃から、
自分が考えていること、デザインしたものが、
もしほかの人が使ってみたいと思うのなら、
どんどんまねしてもらっても構わないと考えている。
それで建築やまちが少しでも良くなるならと思っているのだ。


インターネットの出現によって、
こうした思いが一挙に具体化に向かい、
オープンなコミュニケーションが可能になった。


このような環境が整って、
いろいろな情報を簡単に検索し入手できるようになった。
それに伴って、安易なコピーがいくつも見られるようになる。
私自身も二度そのような経験をこうむっている。


お願いしたいのは、オープンな環境を享受しているのだから、
情報を入手するときに礼儀と倫理観をもって対処してもらいたい。


情報はただコピーするだけならなんの進展もない。
自分の頭で考え咀嚼した上で使わなければ、
本人にとっても社会にとっても意味がないのだ。


自分の頭で考え行動すること。
それによって、初めてオープンで自由な社会が
本当の意味で成り立つ。