rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

スキマの可能性


都市には、建築物というオブジェクトがひしめいている。
オブジェクト間には、必ず中途半端なスキマがある。
オブジェクトとスキマ、そして機能と欲望で出来ているのが
都市だともいえる。


中途半端なスキマといえども、真剣にその使い方を考えると
意外と使い道があるのではないか。
写真は、うちの事務所の2階の窓であるが、隣のたてものまで
1mしか離れていないが、相手方のほうに窓がなければこちらを
開放するとけっこうな光と風が入ってくる。


使えるのに使われていないこんなスキマが都市空間には
たくさんある。これらのスキマをより生産的に使っていく
ことを考えたらもう少し快適な都市空間をつくり上げられる
ような気がする。