rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

人と人との関係を豊かにする空間


駆け出しの頃は、外部空間と内部空間、
外部と外部をつなぐ内部空間、オブジェ
クトと内部空間、オブジェクトとオブジェ
クト、といった、人間の外部にあるものを
どう豊かに関係付けるかが空間のもって
いる可能性だと考えていた。


いつの頃からだろうか。それらの中心に
いて、それらの空間を認識し感じている
のは人間そのものではないかと考える
ようになった。豊かになるべきは人間
同士の関係であり、人間の外部にある
ものやそれらを関係付ける空間でさえ、
人間社会を豊かにするためのものなの
である。


建築空間は、人と人との関係を豊かに
することができる可能性をもっている。


日々のコミュニケーションも人間関係の
空間デザインである。


人と人との間にある空間を軸に建築空間
を幅広く考えていきたいと考えている。