rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

高架脇の公園


先日、ふらりと小田急豪徳寺駅の南側の経堂寄り
高架脇を通ってみると、以前有料自転車置場だった
ところが公園になっていた。


商店街からは大分入ったところにあり人通りも少ない。
私が立ち寄ったときにも仕事途中の女性が携帯電話を
かけるのにベンチに座っていただけだった。


公園をつくるのはいいが、有効に使われるかどうかを
考えてつくらないと意味がない。つくったはつくったで
それからは維持費が掛かる。日本の自治体はどこも
裕福ではないはずである。だとしたら、住民にとって
もっと有効なところに効果的に公園をつくっていく
必要がある。


有効なところに効果的なものをつくる、この至って
シンプルなことがなかなか実行できない。一見些細な
ことのように見えるが、この国をよりよくしていく
カギがここにあるような気がしてならない。


いずれにしてもできてしまったものは、より積極的に
住民で有効に利用していけるよう考えるしかない。
生真面目にこの問題に取り組むのではなく、ユーモアを
もって面白おかしく解決していくところに未来への
糸口がある。


これは、建築を考えるときにも同じことがいえる。