rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

まちはまだまだおもしろい


写真は、事務所近くの風景。


建物が解体されると、後ろにあった風景が
唐突にまちに顔を出す。


今まで見慣れていない風景が突如出現する。
それらは、まちの奥行きと歴史を内包して
おり、見るものに驚きと日常のはかなさを
感じさせる。


こんなかわいい家が、前に建っていた建物の
後ろにあったなんて、空き地と周辺の風景
との微妙な関係がひとの心に微笑む余裕を
与えてくれる。


解体現場は、まちの時間の蓄積を露にする
と同時に、新しいものがつくられ、歴史が
堆積されていく一瞬の切り取られた断片を
垣間見させてくれる。