住宅の設計は、プロジェクトに関わる人たちの
コミュニケーションの集積によってはじめて、
いいものになる。
そのとき、コミュニケーションはお互いが分かり
合うためのものであるが、分かり合うだけでは、
おもしろさや発展性はない。ハッピーな展開の
余地を残すコミュニケーションが必要だ。
それには、お互いの領分を越えて思いが重なり
合うことが必要である。相手が発展的に対応
できるように、気を使いながら相手の領域に
踏み込んでいくことでそれが可能になる。それら
が重なり合うことで、お互い、おもしろく、展開の
可能性のある、コミュニケーションが実現できる。
人生のもっとも大きな喜びはコミュニケーションに
あるような気がする。これからも、いろいろな人
たちと発展の余地を残す付き合いをしていきたい。
●事務所の庭の桃の花が満開だ。