きょうは、お昼にカレーうどんを食べた。
それも、七味をたっぷり入れて辛めで。
いよいよ、カレーうどんの季節の到来で
ある。カレーライスでもなく、カレーそば
でもなく、カレーうどんなのである。
カレーうどんを食べるのには、二つの理由
がある。ひとつは、からだを芯から暖め
たいとき。もうひとつは、お店に繰り広げ
られるカレーうどん現象を見たいがため。
お店でカレーうどんを食べていると、店中
にカレーうどんエフェクトが生じる。大体、
後から来た人たちが何人かがカレーうどん
を頼むという現象が最も起こりやすい食べ
物である。それは、カレーライスでもカレー
そばでも起こらない。カレーうどんでなけ
ればならない。においだけの問題でない
ことがこれで分かる。なぜだか分からない
が、カレーうどんでなければいけないのだ。
きょうのところは、私がいる間にはだれも
注文しなかった。後ろのおばさんが何やら
カレーうどん話を始めたにとどまった。
カレーうどんには、危険な一面がある。返り
カレーである。しばしば、この返り討ちに
合う。
カレーうどんは、この季節、人を強く誘惑
するが、返りカレーに気をつけなければ
いけない。つまり、味わいながらも、窮屈
に食べなければならず、食べ方の流儀も
強要される。このようなアンビバレントさ
が、カレーうどんの魅力の本質なのかも
しれない。