rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

流れに身を任せる


長い間仕事をしていると、ときどき大きな流れが
あったことを思い出す。


千葉、埼玉、神奈川、といった、仕事の依頼の
ある地域についても、なぜか時期的に同じ方面
の仕事が重なる。


またひとつ、同じような内容の仕事の依頼も
同じ時期に連鎖反応を示すようにつぎつぎと
話が来る。


これらの流れは自分が意図してつくったもの
ではない。外の流れが一時的にこちら向いて
くるといった感覚である。


3年、5年、10年前にタネを撒いておいたことが
一気に芽吹くこともある。でもこれも、自分
の力だけで呼び寄せられるものでもない。


言いふらし、タネを撒きながら、流れを待つ。
流れが来たら、その流れに身を任せてみる。


これからもそんな人生を送っていくのだろう。