rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

音楽は波動だ!!


きのうは午前中、クライアント候補の方に、
プレゼンテーションするために、吉祥寺に
行く。


午後からは、さいたま市の住宅「SU-HOUSE
19」silenceのクライアントで、ギタリストのYさん
クラシックギター・ソロコンサートを聴きに
上尾に家族で出掛ける。


250人くらい入るホールだろうか。スピーカー
なしの生演奏である。ギターの凛とした音が
空間を振るわせる。美しい生の音は人を感動
させる。音楽は波動であることを思い出させる。


音楽は、楽譜を読んであたまの中で再生する
能力を持っている人にとっては、絶対的抽象的
な音楽が概念としてある。しかし、それを人と
共有するには、具体的な波動として表現しない
と伝わらない。いやそうした触感のある波動こそ
が音楽のはずなのに、ついついそのことを忘れ
てしまう。


建築においても、簡単な図面だけで空間を理解
できる才能を持つ人がいる。そういった人には
あたまの中に抽象的な空間概念がある。しかし、
音楽と同じように、人々と感じ合うには、具体的
なモノとして、手触りとして、建築を表現する
必要がある。


概念は、より高度に具体的に表現されることに
よって、はじめて意味を獲得することになる。


上尾にて、とても豊かな時間を共有することが
できた。ありがとうございます、Yさん。


●写真は、庭のアジサイ。そろそろ、梅雨の
予感が・・・。