rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

何か伝えたいことがあるか


とくに、クリエイティブな仕事をしていると、
一生付きまとうことばである。


いや、いわゆるクリエイティブに関わらず、
社会に真摯にコミットしようとする仕事なら
ば、どんな仕事でも、何か伝えたいことが
なければ仕事をしている意味がなくなる。


何か伝えたいことがあるか。仕事をする
上での根源的なモチベーションである。


これがなければ、人には何も伝わらない。
言葉の表層を漂うだけである。伝えたい
ことがあって初めて、言葉にいのちが吹き
込まれる。


この国の教育は、このことをずっと避けて
きたのではないか。そのツケが、いまの
社会に回ってきているように思えてなら
ない。