久しぶりにサッカーの話題である。でも、
ワールドカップのことではない。
おととい、たまたまテレビで「スーパー
ゴール500」という番組を観て、ミドル
シュートについて考えたのだ。
とにかく、ミドルシュートは気持ちいい。
なぜだろう。それまで、試合の中で組み
立てられてきたコンテクストを太刀で
断ち切るような行為だからなのだと思う。
ゴール前に詰めていたフォワードを見
捨てるかのように数十メートル離れた
ところから直接放たれるのが、ミドル
シュートだ。
強烈なミドルシュートを打てる選手が
いると、相手ディフェンダーはその選手
をマークせざるを得ない。そうなると、
前線には隙が生まれる。逆に、強力な
フォワードがいるとマークはそちらに
集中し、今度はミドルシュートを打てる
可能性が大きくなる。前線と中盤の
コンビネーションで生まれるものでも
あるのだ。
明神選手のかつてミドルシュートはすご
かった。いま日本では、本田選手が一番
だろうか。イングランドのジェラード選手
のように打てるようになったらいいなと
思う。
久しぶりに、気持ちがすっきりするミドル
シュートを見てみたい。