いつも悩まされる問題である。伝えたい
ことが正確に少しの狂いなく伝わるといい
なと思う。
しかし、それはそれで、不自由でもある。
自分が考えていることがそのまますべて
正確に伝わる場面を想像してみるといい。
そこには、好意の誤読も、悪意の深読み
も存在しない。ただ、意味が右から左に
伝わる世界である。
人間が他の人と話すおもしろさは、誤読
によって想像力を刺激され合い、新しい
クリエイティブなものを生み出す可能性に
ある。
物理的に正確に伝えることと、誤読をも
容認する伝達方法を区別する必要がある。
コミュニケーションは相変わらず不自由だ
が、それを楽しみながら、想像力で補完
し合いながらゆったりと生きていきたいと
思う。
