rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

豪徳寺商店街、20年の変化


20年くらい豪徳寺に住んでいる。これ位
住んでいると、まちの変化をつぶさに感
じることとなる。


まず一番の変化は小田急線の高架化で
あろう。これは15年前。20年前から5年位
はまちに大きな変化はなかった。このころ
からいろいろなことが変わり始めたと思う。


まず、2軒あった酒屋がなくなった。それ
に続くように隣町の経堂と梅が丘の酒屋
が閉店した。お酒はスーパーかコンビニ
で買うものになった。


続いて、純喫茶2軒、洋菓子屋、駅前の
老舗の人形焼屋もなくなった。


次に消えていったのは、魚屋さん。2軒
あった店がここ5年で相次いで閉店した。
肉屋と鳥肉屋が1軒ずつ残っているの
は奇跡的である。


豪徳寺のよく行っていた200円ラーメン
も閉店。個人でやっていたお寿司屋さん
も3軒あったが、2軒は閉店し、1軒は
居抜きでチェーン店が入った。一番に
気落ちしたのはよく行っていた梅ヶ丘の
居酒屋が突然閉店したことだ。


私鉄沿線、JR沿線の商店街を観察する
と、小田急線沿線はチェーン店化が低
いように見える。豪徳寺も梅ヶ丘も経堂
も然り。そこだけはホッとする。


これからもまちは移ろい変化していく
のだろう。できる限り、個人経営の店
が残っていくことを望みたい。