rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

商店街の変遷


豪徳寺に住み続けて、20年くらいになる。長く
いると、商店街のお店の変遷を目にすることに
なる。


豪徳寺には豪徳寺駅を境に北に豪徳寺商店
街、南に山下商店がある。


なくなっていったお店は、酒屋2軒、魚屋2軒、
純喫茶2軒、定食屋1軒、八百屋1軒、電気屋
3軒、などである。それらのお店はもうどこに
もない。昔ながらの商店街になくてはならな
いお店ともいえる。スーパーやコンビニ、チェ
ーン店系のカフェがそれらを代替していると
いえる。蕎麦屋も1軒消えたが、蕎麦屋は他
に4軒あるから問題ない。


ほかに、なくなったものには、モスバーガー
タリーズマクドナルドなどがある。それらの
あとには、チェーン店系のお店が入っている。
すき屋日高屋など・・・)


これらの変化は何を物語っているのだろうか。
豪徳寺は比較的チェーン店は少ない方だと思
う。商店街全体で単品を扱う商店が集まって
スーパー的役割を果たしていた。おそらくは
単品を扱う商店は、スーパーやコンビニなど
効率のよい物流でまわしていく店舗には太刀
打ちできない。それゆえ、なくなっていくの
だろう。近隣の商店街を観ていくと単品を扱
う商店でも特色のあるものを商品にしている
ところはしっかり生き残っている。レアな物
を売るというのは生き残る一つの手なのだろ
う。ちなみに、梅が丘ではヨーロッパの小さ
なシャトーのワインを扱っているお店が頑張
っている。


豪徳寺も、特色のある商品を扱う個人商店が
集積してきてくれればと考えている。これから
もじっくり商店街の変遷を見つめていく。