rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

日曜日、見学会に行くなど

きのうは、日曜日。晴れて気持ちのいい天候の一日。午前10時ころ、かみさんと電車で横浜に向かう。建築の見学会に参加するためである。

 

お昼、建築家の永田賢一郎さんが主宰されているシェアスペース「藤棚デパートメント」に行く。参加者6人の見学会である。まずは、永田さんから、キッチンとホールと建築設計事務所のシェアスペースについて説明を受ける。藤棚商店街と地域住民の方と無理なくつながっていることに感銘を受ける。また、横浜と長野の2拠点活動をされていることも興味深い。40歳前後の世代の方たちの緩く地域とつながる感性には学ぶべきことが多い。そのあと、建築家の西田司さんが14年前くらいに設計された「横浜アパートメント」に行く。永田さんは、最初の入居者だったとのこと。1階は、アート制作やイベントに使うオープンなコモンスペースがあり、2階には4つの居住スペースが浮いている。それぞれの居室にアプローチする階段が、コモンスペースと外部空間を眺めて移動できるように設置されている。14年前、オープンハウスで見せてもらって、めちゃくちゃ新しいプログラムだと思ってずっと記憶の中にとどめていた。14年経って、どのように使われているか永田さんに尋ねてみたが、最初の意図通りに機能しているらしい。いま、日本では利他性やコモンスペースの復権が叫ばれているが、その先駆けだったといえよう。そして少し歩いて、これまた永田さんが運営されているアート系住民のためのシェアハウスを見学させてもらう。ここでもいろいろ興味深い話を聞かせてもらう。とても充実した時間を過ごすことができた。その場所で解散し、われわれは横浜駅の戻り、駅ビルの中の中華系レストランで遅いお昼を食べる。

 

午後3時ころ、東横線で帰途に就く。途中、下北沢で下車し、駅上スペース「ボーナストラック」などを見ながら、徒歩で豪徳寺に帰る。

 

夜は、ビールと赤ワインを飲んでゆっくり過ごす。歩きで疲れたので早めに就寝する。

 

写真は、世田谷代田付近から見た富士山の夕景。