rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

宇宙に行くこと


スペースシャトルが無事帰ってきてよかった。
打ち上げられてからずっといやな予感がしていたからだ。


シャトルや宇宙ステーションからのTV中継を観ると
ものすごい閉塞感におそわれるのは私だけだろうか。


10数年前までスキューバダイビングをしていた。
潜っていて、ここで酸素がなくなったり、ボンベをなくしたら
おしまいだということを常に意識しながら海中にいた。
またパニックを起こして急浮上してもそこには死が待っている。
考えてみると数十メートル水面下に人間が何十分もいるのだから
不自然極まりない。水中の楽しさがその恐怖より上回るから
それでも人は潜り続ける。


宇宙は水中の何十倍も過酷な場所だ。
シャトルや宇宙服に守られているといえども私にはとても
絶えられない。最近では飛行機に乗っているときでも
気持ちがネガティブになっているとものすごい恐怖に襲われる
ことがある。新幹線や高速バスでも時々ある。


ふと、地球に目を戻してみると、
地球も奇跡的なバランスで生物が生存できる環境を維持している。
これらのバランスを崩すと大変なことになるということだ。
環境を考えるということは実はこれぐらい身近で深刻なことなのだ。


こんな私だが、小学生のころはロケット開発技術者になりたいと
思っていた。


●写真は知り合いからもらった携帯ストラップ。