rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

目的は同じはずなのに・・・


だいたいの人の集まりの目的は、よほどの悪人がいない限り
同じ方向を向いている。
地球に住む人々は平和を求めているし、
日本国民は平和と安定を求めている。
なのに戦争や紛争ばかり・・・。
大きな目的を視野に入れながら、国家間や政党間の関係の
細かな調整をするという地道な作業が必要だ。


住宅を設計していても同じようなことが時々起こる。
そこに住まう家族が長きに渡って安心して快適に住める住宅を
つくることが最大の目的なのに、クライアントと工務店
設計事務所の足並みがそろわないことがある。


そこに欠けているのは、大きな目的を達成するために、
どのように対話し理解し合うかを「考える」ことである。


繰り返すが、
大きな目的を達成するためにもっとも必要なことは、
自立した個人が自分の頭で考え対話し理解し合うことである。


●写真は、家庭ぶどう園のぶどう棚。果実を実らせ
一仕事を終え枯れゆく葉。