rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

雑草


欧米はもとより中国や韓国でさえ、日本ほど雑草が
生えやすい国はないという。梅雨明けごろ着工の敷地は、
どうやって抜けばいいだろうと頭を抱えてしまうほど
雑草が生い茂る。それほど日本という土地は雑草にとって
パラダイスなのである。熱帯・亜熱帯を除けばそうそうない
風土だといえよう。


建築家という職業は、一見かたい社会的に安定している
ように見えるが、実は不安定でフリーな職業である。
仕事がないときはなにもすることがなく、あればあったで
ありすぎても出来る仕事の量は限られている。


こうした性格の職業なので、学生時代から修行時代そして
現在に至るまで、雑草のようにどこでも顔を出し、
なんでもやってきた。アルバイトも学生時代にはいろいろやった。
建築をはじめてから、建築以外のこともやってきた。
変わったところでいうと、雑誌の編集の手伝い、
芝居とダンスと建築のパフォーマンスの舞台を
舞台監督として駒場アゴラ劇場で打ったことがある。


これからも建築に限らず、広い視野を持っていろいろなことに
チャレンジしていきたい。