rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

鳥取県の智頭杉


先々週、友人のつてで鳥取県の杉の名産地の智頭と
いうところから林業と加工業を営んでいるSさんが
事務所に来られた。


三重県の尾鷲檜など、日本の林業は外国産の安い
材木に負けてかなり窮地に立たされている。
日本の林業関係者は様々な活動を通して国産材の
需要を広めようと活動されているようだ。


鳥取県の智頭のSさんも同様に様々な活動をされている。
杉製の縦型ブラインドやランチョンマットなどの
製品の開発なども手がけられている。


写真は、製品の一つの杉の積木である。杉特有の
柔らかい触感と心地よい香りがする。どこで売るか
という問題もあるが、もう少しデザインがおもしろ
ければ売れざるを得ない商品になるような気がする。


直感的な話だが、日本の気候には日本の木が合う
ような気がする。いまは、世界中の商品が世界中を
飛び回っているが、それは経済の格差によってものと
お金が移動しているに過ぎない。すべてとはいわないが、
ものは取れたところやつくられたところでローカルに
使われるほうがよいものもある。


その土地にあったものが、その土地の近くで使われる、
そんなしくみをつくろうとしている人たちをできる限り
応援したいと思っている。