rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

ズボラ許容値をコントロールする


私は、細かいことにこだわり始めると結構こだわる。
建築でも一度こだわるととことんまで行ってしまう。
身の回りもきれいにしないと気が済まなくなること
もある。


いつしか、このままでは息が詰まってしまうと思い、
ズボラ許容値をコントロールすることを身に付けた。
しばらくは掃除をしなくて少々きたなくても大丈夫
というふうに許容値を下げることができるようになった。


建築でも、コストが厳しいものは空間だけを実現する
ということに集中して、細部までディテールを完結
させなくてもいいという、許容値を設定することで
なんとかここまできている。


このように、ズボラ許容値をある程度コントロール
できるようになったのだが、ひとつだけゆずれない
一線がある。


それは、スジが通らないことはどうしても許せない
ということだ。性分なのだろうか、これだけはどう
にもコントロールできない。