rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

人との関係


私は、どちらかというと一般的な社交的な意味での
人付き合いは苦手である。


通常、一般的に人と人とが初めて出会って、親しく
なっていく場合、人は相手の人との共通点を探して、
その話を広げ盛り上げながら、二人の間の距離を
縮めていく。社交的な人は、このテクニックにもの
すごく長けている。私はどうもこのあたりのことが
かなり下手である。


でも、共通点を見つけ合った人たちが、深く付き合う
人間になれるかというとそうともいえない。深さには、
表層の共通性はあまり関係ないようだ。


その人がなにを考えどこを目指しているかを知り、
自分の目指す方向と同じだがより深い場合、自分の
目指す方向と全く違う場合、はじめてその人を理解し、
尊敬する関係が生まれる。こういう関係が深いと
いうのである。社交とはほとんど関係ない。


深い関係は、その人を尊敬できるということであり、
表層の共通性は無意味でもある。むしろ、共通性が
ない場合に深い関係が生じることが多いように思う。


人はすべてが得意ということはありえない。なにかが
下手でも、ひとつでも光るところがあれば、なんとか
なる。もしかしたら、光るかもしれないものを見つけ、
それにどっぷりつかり、よ〜く磨いておくことだ。そう
すれば、楽しく生きていく可能性を高めていくことが
できる。


社交的でなくても、ハッピーに生きられるのだ。