局所でのエネルギーの増減があろうとも、
総体としての総量は変わらないという、
エネルギー保存の法則というのがある。
能力保存の法則とは、一人の人間の生きて
いくための能力は、一定で、何かのスキル
を身につければなにかを失い、総体として
の生きるための能力の総量は変わらない
という、私の個人的な仮説である。
人間は、赤ちゃんのとき、あらゆる言語に
反応対応できる能力をもっているという。
一つの言語を身につけていく過程でしだい
にその能力を失っていくらしい。
仕事をし、生きていくに当たって、新しい
能力を身につけようとする場合、それまで
培ってきた何かの能力を失ってもいいと
思えるときのみ、新しいことにチャレンジ
することができる。新しいことをするという
のは、実は想像以上のエネルギーと勇気
を必要とする。