rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

ほんとうの仕事を成り立たせるもの


自分はやりたいことをやり続けることで、
いま建築の設計を仕事としている。どう
やら、周りの人たちの話を聞くとかなり
稀有なケースのようである。


独立してからしばらく、あまり仕事がなか
った。仕事のない状態で結婚して子供も
できた。設計ができなくて、かみさんに、
建築のデザインをしていないとおれは死ん
じゃうんだと、毒づいたこともあった。


いま、なぜ設計の仕事でとりあえず食えて
いるか。そんな苦しいとき、支えてくれる
人がいたことと、仕事がなくとも建築の
デザインに情熱を持ち続けることができた
からなのかもしれない。


やりたいことがあったら、情熱を持ち続け、
その気持ちをなるべく長く持続させること
である。


また、仕事は待っていても向こうから来る
ものではない。自分でつくるものだという
ことも忘れてはいけない。


自分が自由に仕事ができる状況も、自分
でつくっていくことが必要だ。