rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

リアルなコンセプチュアル・・・?


きのうは午前中、埼玉方面のクライアント打ち
合わせ一本。


午後雑務を済ませた後、事務所スタッフ全員
で、新百合ヶ丘川崎市アートセンターに、
イデビアン・クルー・オム「大黒柱」という
ダンスパフォーマンスを観に行く。


イデビアン・クルーを観に行くのは2回目で
ある。モダンダンスパフォーマンスだが、そこ
には、ストーリー性もありそれぞれの出演者
はしっかりキャラクター付けされている。


ふつう、モダンダンスといえば、意味性を
消去し、零度の場をつくるというものが多い
が、イデビアン・クルーには、大いに意味が
ある。


コンセプチュアルアートにもモダンダンスにも、
クールで哲学的だが、なにかをリアルに伝える
ことはできない。そのあたりにいつももど
かしさを感じていた。


イデビアン・クルーのパフォーマンスには
意味性はあるが、ベタな表現は極力避けられ、
端正な抽象性を獲得しているリアルなパフォー
マンスである。


私は、イデビアン・クルーのようなリアルで
コンセプチュアルな建築をつくりたいと切に
思っている。