rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

帰納的演繹的方法


辞書によると、


帰納
個個の特殊な事柄から一般的原理や法則を
導き出すこと。


●演繹
一般的な原理から、論理の手続きを踏んで
個個の事実や命題を推論すること。


とある。


建築の設計作業は、依頼主の要望から建築の
デザイン的論理的な法則を導き出すと同時に、
自らが培ってきた手法を駆使しながら、ひとつ
ひとつの依頼主の要望に答えていかなければ
ならない。


また、最終的な完成形を想定し、いまなにを
しなければいけないかを考えなければいけない
と同時に、不確定な与条件から、依頼主との
対話を繰り返しながら、より発展的な答えを
見つけ出していくことも必要である。


建築の設計は、常に不確定な状態で、様々な
次元の与条件が飛び交う中で、それらに優先
順位を付け、建築的な空間に昇華させていか
なければならない。


建築の設計には、帰納的演繹的方法が常に
求められている。