rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

人の気持ちは天候に左右される?


きょうは、きのうと打って変わって気持ちの
いい天気だ。天候によって気分は随分と変
わる。


そんなことを朝風呂に入っているときに考え
たが、いやそうじゃないかもという疑念が
あたまをよぎった。


9月から毎月、鳥取の温泉町のまちづくりの
アドバイサーで鳥取を訪れているが、そう
じゃない実例にあまりにも多く遭遇している。
僕も鳥取生まれで、18歳まで過ごしたが、
冬場は10日に1〜2日しか晴れることがなく、
その他のシーズンでもいつ雨が降るか分か
らないので傘は手放せない。「弁当忘れて
も傘忘れるな」とよく言われたものだ。


鳥取の人は、自分たちは暗い県民だと思って
いる。自分もそうだった。でも今回、何度か
鳥取を訪れてそうではないことに気付いた。
会う日と会う人、みんな饒舌で明るく楽観的
である。たしかに僕の親類縁者もみな明るい。


そういえば、秋田県民の気質は、日本海側の
気候に関わらずラテン系だと聞く。とすると、
天候が人に影響するのは、その日その日の
気持ちだけで、性格そのものとはあまり関係
ないのかもしれない。


思い込みというものは恐ろしい。日々の生活
の中にも、こうした既成観念はたくさんある。
それらを無条件に受け入れるのではなく、
一度疑ってみることも必要なのかもしれない。