rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

伝わらないと考える


人はふつう、伝わることを前提に情報を
発信する。そもそも、このこと自体が間違
っているのかもしれない。


前向きに、伝えることを前提にならば
問題ないのだが、それが伝わらないか
もしれないと考えておかないと生きて
いること自体が不遜なものとなる。


スタッフにもよくいうのだが、いま自分が
置かれている状況がアフリカの田舎かも
しれないと想像しながら人と対話しなさい
と。


伝わらないかもしれないと考えることは
なにを意味するのだろうか。伝えたいと
いう意思があるのなら、相手がどういう
状況に置かれているかを考え、どのよう
にすれば伝わるかを考えることになる。
つまり、相手の立場になって考える。
相手のことを想像するということなので
ある。


自分がそれを出来ているとは、到底思え
ないのだが、自戒を込めてこんなことを
考えてみた。