rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

部分と全体をつなぐ思考と行動


建築の設計は、使い勝手や素材感といった
身近なことから、都市環境との関係、構造
と設備、地震や台風対策、など、全体的な
環境に関わることまで、それぞれを関係付
けながら組み立てられていく。


いま、電力問題において、総電力使用量の
3/4が企業の工場によるものであり、家庭で
の電力消費は1/4以下であること関係付けな
がら、家庭での節電を考えていくということ
がなされているだろうか。もちろん、身近な
節電はやった方がいい。それ以上に変えて
いかなければいけないものがたくさんある。
家庭だけで節電しても影響力はかなり小さい
のだ。


ゴミの問題も同じような構造となっている。
1/3が家庭系とされているが、純粋な家庭
のゴミは、1/7以下らしい。家庭でゴミを減ら
したり、リサイクルすることは重要である。
しかし、家庭だけの努力ではどうにもなら
ないというか、それ以上減らせないものが
あまりに多すぎる。


いま、部分と全体を関係付けて思考し行動
していくことが求められている。