rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

誠意について


費用対効果主義、経済至上主義、グローバリズム
がいまだに蔓延しつつある。これらは最小の支出
で最大な効果を得ることを求めるため、他者との
関係はその視野になく、収益を上げることだけに
集中し、フロンティアを求め世界の果てまで進んで
いく。いまやそのフロンティアがもうなくなってきて
いることが徐々に明らかになりつつあるのだが・・・。


誠意というものは、これらの主義とは対極の位置に
ある。信用や信頼は、誠意をもって他者と対峙する
ことによってはじめて成立し、社会を構成するため
の礎となる。かの主義に染まっていくにつれ、誠意
からどんどん離れていき社会を不安定なものにして
いく。


自分の周囲でもこの主義に染まっている人が増え
てきているように感じる。自ら社会の破壊に加担し
ていることに気付いているはずもない。


はて、自分は誠意をもって生きているのだろうかと、
自戒の意味も込めてこんなことを考えた。