rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

小さなところ、大きなところ、両方同時に考える


ある一つのことを集中的に考えていると、どんどん
よりミクロな方向に突き進んでいく。進めば進むほど、
部分的なところの精度は高まってくるけれど、同時
に大きな視点の中でどの位置にいるのかが見えなく
なる。


逆に大局だけに囚われ、大きな視点のみでしか考え
ることができないと、全体は見えるがはたして自分
は何をやりたいのかといった具体的な方向性を見失
ってしまう。


世界と対峙するときは、小さなところを考えると同時
に大きなところで自分がどこにいるのかを考えること
が必要だ。また、大きなところを考えている時には、
果たして具体的にどうしたいかという小さな視点を
持たなければ本当に物事を考えることにならない。


ここまで書いてきて、上に書いたことは建築の設計
デザインにそっくりそのまま当てはまることに気が付
いた。


小さなところ、大きなところ、両方同時に考えること
がいまを生きていくためにとても大事なことのように
思えてならない。


写真は事務所の庭に咲いているツツジである。今年
ももう1/3が終わってしまった・・・。