rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

同じ、違う


人は世界を見渡す時とき、同じと違うという
概念を使って世界を把握している。


生物において、まず同じグループをいくつ
かつくる。それらを分けるとき同じと違う
を使って仕分けしていく。同じものは科と
して分類される。さらにその科の中で同じ
を違うを使って同じグループをつくる。それ
が目となる。他のものについてもこのよう
に同じと違うを駆使して分類している。人
はこのように世界を捉えているのだ。


逆に人がなにかを生産するときにも、同じ
違うを使って商品体系をつくり一つの世界
を生み出している。分類整理をすることで
安定した世界をつくっているのだ。


言い換えれば、同じと違うという概念を
使って、人が関わる世界を我がものとし、
いるといえる。外部を安定したものとして
とらえることで、自身も安定しようとして
いるのだ。


おおよその科学は、世界を把握するため
に分類整理する学問であると言えるかも
しれない。


最近読んだ養老孟司さんの対談本で、彼
はいま同じについて考えているとの発言
があったので、ついついこんなことを考え
てしまった。


「同じって何だろう、違うって何だろう」って
質問は、ぼのぼのがいいそうでついつい
顔の筋肉がゆるんでしまう。


ピュ、ピュ、ピュ、ピュ〜