人は世界を見渡す時とき、同じと違うという
概念を使って世界を把握している。
生物において、まず同じグループをいくつ
かつくる。それらを分けるとき同じと違う
を使って仕分けしていく。同じものは科と
して分類される。さらにその科の中で同じ
を違うを使って同じグループをつくる。それ
が目となる。他のものについてもこのよう
に同じと違うを駆使して分類している。人
はこのように世界を捉えているのだ。
逆に人がなにかを生産するときにも、同じ
違うを使って商品体系をつくり一つの世界
を生み出している。分類整理をすることで
安定した世界をつくっているのだ。
言い換えれば、同じと違うという概念を
使って、人が関わる世界を我がものとし、
いるといえる。外部を安定したものとして
とらえることで、自身も安定しようとして
いるのだ。
おおよその科学は、世界を把握するため
に分類整理する学問であると言えるかも
しれない。
最近読んだ養老孟司さんの対談本で、彼
はいま同じについて考えているとの発言
があったので、ついついこんなことを考え
てしまった。
「同じって何だろう、違うって何だろう」って
質問は、ぼのぼのがいいそうでついつい
顔の筋肉がゆるんでしまう。
ピュ、ピュ、ピュ、ピュ〜