rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

それぞれの考え、それぞれの生き方


人は、ものごとを分類する動物である。
そこから、言葉が生まれ、文化がつくり
上げられる。


分類は、同じような特性をさまざまな
レベルで見つけることで成される。


それゆえ、人と関係を持つとき、その人
と同じことを探すことから会話が始まる。


それを見つけると、同じであることを
頼りに、ものごとを組み上げていって
しまう。


ここに大きなわながある。同じことを
中心にものごとを捉えていくと、違う
ことがどんどん見えなくなるのだ。


人は、それぞれの考えを持ち、それ
ぞれの生き方をしていることを忘れ
てはいけない。違うことを前提に、同じ
事を探していかないと、良好な関係も
一気に一転して、最悪の関係になる
こともある。


人はそれぞれが異なることを意識して
付き合っていったほうが適度な距離感
を保つことができるような気がする。