人は、ものごとを分類する動物である。
そこから、言葉が生まれ、文化がつくり
上げられる。
分類は、同じような特性をさまざまな
レベルで見つけることで成される。
それゆえ、人と関係を持つとき、その人
と同じことを探すことから会話が始まる。
それを見つけると、同じであることを
頼りに、ものごとを組み上げていって
しまう。
ここに大きなわながある。同じことを
中心にものごとを捉えていくと、違う
ことがどんどん見えなくなるのだ。
人は、それぞれの考えを持ち、それ
ぞれの生き方をしていることを忘れ
てはいけない。違うことを前提に、同じ
事を探していかないと、良好な関係も
一気に一転して、最悪の関係になる
こともある。
人はそれぞれが異なることを意識して
付き合っていったほうが適度な距離感
を保つことができるような気がする。