rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

午前3時から午前5時という不思議な時間

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夢というものは、目覚めてから振り返ってみると、同時に存在しないものがいっしょに出てきたり、時系列がバラバラだったりと整合性のないものが多いが、夢を見ているときは整合性を持ったものと感じられることが多い。

 

午前3時から午前5時で、トイレに起きて布団に帰ってきて目を閉じていると、意識の世界と無意識の世界が入り混じった状態になることがある。夢のようにストーリーがあるわけでなく、関係のない映像が断片的に立ち現れては消えていく、不思議な感覚にとらわれる。フロイトのいう無意識と意識を行ったり来たり、またその中間領域にとどまっているという感覚である。

 

設計デザインで追い詰められて、なかなかプランやデザインが解けないとき、この時間帯にふとこれまで解けなかったプランが解けたり、デザインの方向性が決まったりすることがある。これも不思議な出来事である。だが「現実」にはこの経験を何度もしている。これは、建築のプランニングやデザインは無意識の領域と関係があることを意味している。