rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

不安のモト


前にも、非決定事項は2つ以内にとどめて
おけば何とかなる。3つ以上抱えると処理
できなくなり、大変なことになる。と書いた
ことがある。


この3つ以上の非決定事項にもいろいろある。
代表的なものとして、この3つが挙げられる
だろう。


一つ目は、時間的な問題。なにかを実行
しようとするとき、ものごとは終わるまでは
なにもフィックスしない。でも、これでは、
不安はただ募るばかりである。スケジュール
を立て、いつまでになにが終わるかを明確に
しておかなければ、いつも不安にさらされる。
実行することがいくつかあり、予定が決まって
いないものが3つ以上あるとこれまた処理し
きれなくなる。また、予定通りに終わらない
ことが、2回以内ならなんとかなるが、3回
以上になると、どうにもならなくなる。


二つ目は、お金の問題。これもなにかを
行おうとするとき、あらかじめ決めた金額から、
2回までの増額ならなんとか対処できるが、
3回以上になってくると、これからどれだけ
増えていくのだろうかと、不安が増殖する。


三つ目は、人間関係。コミュニケーションも
2人以内なら、良好ではない人間関係を抱えて
いても、うまくやっていく術を見出す気持ちは
起こるが、身近なところで3人以上良好では
ない人間関係を抱えていると、修復する気持ち
も起こりにくくなり、ただただ、人間不信に陥り、
社会生活の基盤を失いかねない。


このように、不安に関する妄想は、不安を
3つ以上抱えることで生じている。


自分もそうならないように、そして、他人に
そうした不安を与えないようにした方がよい。
気を付けよう。