rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

スキの効用


スキ、隙のことである。器になにかがビッシリ
詰まっているのではなく、ポッカリ空いている
ところや抜けているところがあること・・・。


人と人が対話していく中で、論理的に詰めが
しっかりできていて、非の打ち所がない場合、
その時点で対話は終了してしまう。対話を続け
ていくには、あまりにも理路整然としていては、
おもしろさや話す内容の発展性は望めない。


論理的対話をする場合でも、まだ見ぬものを
考える場合、論理的にすべてがフィックスして
いては展開の望めないものになってしまう。
論理的な飛躍やスキがあることによって、今
まで考えつかなかったものが生まれてくる
可能性が増す。


仕事でも、日常生活でも、いい意味で発展性
のあるスキが、おもしろいものや新しいもの
を生み出していく。


論理的に整合性がなくとも、先に見ているもの
がよりよいものならば、スキも込みでどんどん
人と対話していきたい。