rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

漸近線


習ったのは、高校のときだっただろうか。その
頃の自分には、数学的ではなく文学的な意味
で、衝撃的だったこと覚えている。


限りなく近づくことができるが、永遠に到達
できない。イデアは理想的な概念ではあるが、
人間は努力によってかなりのところまで近寄
ることができるが、決してイデアとは一致でき
ない。


建築は、日本では多くの学校が理系であるが、
実は文系的要素の方が理系的要素より多く
を占めている。実際、建築の意匠設計では、
加減乗除三角関数、簡単な微分積分以外
の数学は、ほとんど使わない。


逆に数学や物理から、文学的なインスピレー
ションを受けることのほうが多い。


ふと今朝、目覚める寸前にそんなことが頭を
よぎった。