世の中のほとんどの部分が主従関係で構成
されている。そして、そのほとんどがあらかじ
め用意された主従関係である。
主従関係がまったくダメだといっているのでは
ない。理由やプロセスなき関係がダメだといい
たいだけだ。
主従の関係がある場合、下の人間は上の人間
の指示を待たなければ動くことができない。その
上、両者が何も考えていないと最悪だ。そんな
関係はいらない。
まちづくりや建築の設計の仕事に携わっている
とこの旧来の固定化された主従関係の弊害に
よく出合う。この関係が組織の展開性や活性化
を阻害していることがよくある。それぞれの
参加者が自分のあたまで考え、自ら行動する
ことを阻止してしまっている。
組織は、参加者が自立していないとダメになる。
下のものが上のものの指示待ちでしか動かなく
なってしまったらもうおしまいだ。
自立したもの同士で、能力に差がある場合、上
のものが下のものに尊敬され主従関係を結ぶ
ことは全く問題ない。それが形骸化してしまうの
が問題なのだ。
一回、これまでの主従関係をゼロに戻して新しい
関係を築いてみてはどうだろうか。