rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

仕事の本質


もともと、狩猟時代や農耕時代の仕事は、
自分とその家族が食べていく食料を手に
入れるためのものだった。


社会が発達していくと、自分のところに
ないものを手に入れるために、自分の
ところでとれたものと交換する物々交換
がなされるようになった。


さらに、進化していくと、もののやりとり
に貨幣を介在させることによって、もの
を流通させていくようになる。


こうした流れの中で見えてくるのは、歴史
を経ていくごとに仕事が社会的な意味が
大きくなっていった。そのうちに、仕事は
労働力を貨幣に換算することと同義になっ
てきた。


仕事は、労働力を貨幣に換算するという
非常に抽象的なものとなってしまったが、
労働の意味するものは、自分以外の他人
のためになにかをすることである。それ
だけでも立派な社会活動である。


このように仕事はそもそも社会的な意味を
持つものであるから、それをさらに積極的
にポジティブにとらえると、仕事を通して
もっともっとおもしろいことができるように
思えてならない。


社会の活性化や整流化のヒントは、仕事
の本質を見極めることにあるように思う。