rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

ルーティンもよろし


むかしから、ルーティン・ワークは嫌いだった。
でも、いまはそうでもないかもと思えるように
なってきている。


毎日同じように繰り返しやること。若いときは
とてもやってられないことだった。


思い返してみると、生きていく上で全てをクリエ
イティブなものにすることはできない。歯磨き、
排泄、睡眠、などはどうしても毎日毎日繰り返し
やっていかなければいけないことばかりだ。


仕事の中にも、ルーティン・ワーク的な下仕事
はたくさんある。ルーティン・ワークの特徴は
あまり考えなくても済ませるということである。
生活でも、仕事でも、熟慮が必要ないことは、
ルーティンだと割り切ってたんたんと早めに
終わらせることだ。そして、残りの数パーセント
のクリエイティブな部分にちゃんと力を注げる
ように準備することだ。


考えないでたんたんとこなすルーティンも全て
が無意味なことではない。それは、クリエイ
ティブに向かう前の脳や身体の最適化を図る
時間だということもできるのではないか。睡眠
がその代表的なものであるが、その他のもの
にも同じようにデフラグ作用があるように思う。


済ますべきことはたんたんと素早く片付けて、
クリエイティブに集中しよう。