rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

自分の頭で考えること、そして利己的利他


年齢を問わず自分の頭で考えることができる
人が減ってきていると感じているのは僕だけ
だろうか。世の中を良くするためには人と人
が対話を繰り返していくその積み重ねが必要
だ。対話を成立させるには、それぞれの人が
自分の頭で考えられなければいけない。研修
やマニュアルと呼ばれるものが人をダメにして
いる。


宗教者でない限り全てのことを他人のため
に捧げるなどということはありえない。人に
欲がある。この欲が世の中を動かしている
原動力ともいえるのかもしれない。しかし、
全ての人が利己的にしか考えられない社会
はそもそも存在し得ない。であるならばこう
考えたらどうだろう。基本的には利己的に
活動するが、いくつか選択肢がある場合、
他人に利をもたらす可能性の高いものを選
んで実行していく。これなら実現の可能性
が高い。


宗教的背景が希薄なこの国では、それらが
なくなってしまうと国自体が消滅しかねない。
誰もがこのことをしっかり見直す時期に入って
いるような気がする。


自分の頭で考え、利己的利他的に行動する。
そうした思考、教育が必要だ。


いま、世の中を見渡してこんなことを考えた。