rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

ほんとうに大切なこと


教育がおかしい。本当に大切なことが学べない
しくみが組まれている。ペーパーテストの勉強が
目的化し、勉強のための勉強になってしまって
いるのだ。


学校で学ぶ学問は、研究者になるなら勉強の
目的になるのだが、多くの人にとってはそうでは
ない。


ならば学問とは何だろうか。学問を通して学ぶ
べきことは、「学び方」と「考え方」だと思う。これ
さえ身につけておけば、社会に出たときに縦横
無尽に思考し行動することができる。教養として
学ぶということも重要である。教養とは、社会の
中で、不測の事態に出合ったときになんとか事態
を打開するための能力である。これらのことを身
につけることこそが、本当に大切なことであり、
学校で学ぶべきことなのである。


勉強の目的化は就職の目的化にもつながって
いる。資格試験のための勉強のようなものになっ
てしまっている。ものを自分の頭で、自分の体で
行動することを妨げている元凶がそれらである。
このままいくと、この国の先は危うい。小学校から
大学院まで教育のあり方を根本から変えていか
なければいけないと思う。


最近、接している若者を見てついついこんなこと
を考えてしまった。