rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

コミュニケーションのことなど

f:id:yoaa:20190609092339j:image高校時代の友人と飲んでいてある言葉を思い出した。自宅近くにある寺の掲示板に貼られていたものである。「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」というものである。

 

彼と話をしていて、コミュニケーションの話題になったとき、彼は他者とはコミュニケートすることは不可能であるという認識から、他者とのコミュニケーションを図っていくというというのだ。長い付き合いだが、この話を聞くのは初めてのことだった。自分と全く同じスタンスで他者と対峙していることにとても驚いた。

 

他人と当たり前にコミュニケーションできるという前提でスタートすると、様々な齟齬を生じていくことが多い。逆にコミュニケーションが不可能というスタンスで始めると、話を進めていく中で共通点を見出しそこを突破口にして共通理解を広げていくことができる。その段階でもまだ相手を理解できていないという距離感で対応することでさらに共通理解を広げることができる。社会の参加者がこうしたスタンスでコミュニケートできると、スムーズなコミュニケーションができる社会を実現することできる。友人と飲んでいてこんなことを考えた。