rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

境界を越境することについて考える

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人間のウイルスなどに対する境界は免疫系である。ウイルスは、免疫のない人間の細胞のRNAに入り込みコピーを繰り替えし増殖し、他の人にウイルスをまき散らす。そして境界を越境し続ける。

 

現在、人は飛行機を使って国境を越境し、世界中を飛び回っている。それにより、ウイルスも世界中に拡散していく。

 

インターネットにより、世界はすでに国境を越えている。それも高速で。SNSであっという間に噂は一瞬のうちに世界を巡る。あまりの速さを追求しすぎでざる。そろそろ「遅さ」を考える時代訪れてもいいと思う。

 

グローバル資本主義新自由主義は、国境に縛られない国際企業が辺境を食い尽くしていく。国境を越境するシステムである。しかし搾取できる辺境がなくなりそれらは終焉を迎えようとしているらしい。

 

境界を越境するのは、いいこととして奨励され展開してきた。今回のウイルスはそんな世界に警鐘を鳴らしているように見思えてならない。いまの閉塞感のある状況の中でそんなことがあたまを巡った。早く収束に向かうことを願うのみである。