rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

性格がいいということ

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最初に勤めた設計事務所のボスから、性格のいい人はいい建築家になることができると言われたことを今でも覚えている。そういえば、知り合いの建築家はほぼ性格のいい人たちである。

 

性格がいいとはどういうことか。外部の情報を偏見なく受容でき、それを受け入れる寛容な精神をもって自分のものにしていけることが性格がいいということなのだろう。まず、外部の情報を受け取り自分のものにすることができないと建築家としての才能は伸びるはずもない。

 

人の器ということに似ているかもしれない。器という言葉にはポジティブな意味合いは感じられないが、偏見なく外部情報を受け入れるのいうことは現している。器は大きければ大きいほど受容できる情報は大きくなる。情報を受け取るだけではダメで、それらを分析し適宜応用しながらアウトプットしていく力がなければ意味がない。器という言葉は、その大きさと演算能力がセットになっていることが必要十分条件である。

 

建築の設計という仕事をしていく中で、できる限りいい性格をもってして常に立ち向かっていこうと思う。偏見なく物事を受け入れ、的確な解を相手とともに見つけ出していく。そんな気持ちをもって日々仕事をしている。