rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

分からないことが何かを知っていることの重要性

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一般に、人は成長していくにつれて、視野が広くなり、知っていることが増えていく。この時重要なのは、何について分かっているかは必要だが、分からないことが何かを知っていることである。

 

現時点から将来、何か新しいことを学んでいくとすると、何について分かっているだけでは新たな知を吸収していくことは難しい。新しい何かは、その人にとってただ単に未知なものであるから、ある何かについて分かっていても対応の糸口を見つけることができないのである。

 

分からないことが何かを知っていれば、つぎに自分の前に現れる新しい何かは、まず今の自分にとって未知のものであることは理解できる。ただ単に未知なものではなく、自分の中にある、ある分野の分からないものであることは了解できるわけである。何が違うかと言えば、分からないことを知っているということは、どの分野の自分の未知なものということが理解できているということである。ここには未知なものに対処するための糸口がある。大きな違いである。

 

ここまでのことは分かっているということと同時に、これ以上のどの分野については分かっていないということを了解しておくことはとても重要である。この姿勢は、常に新しく起こることに対してオープンであることを示している。