rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

生垣VSブロック塀

事務所近くを散策していると、意外と生垣が多いことに気付く。 私も余裕があるときは無意識に生垣がある通りを歩いてしまう。 ブロック塀は、物理的にも心理的にも境界を白黒つけすぎる 感がある。その点、生垣は境界をあいまいにしてくれる。 心理的には、…

バッファーという考え方

これまで、ものともの、人と人、などの間にある「境界」に ついてなんどか言及してきた。 建築でいうと、敷地境界線、建物の外壁がそれにあたる。 建物は境界面でまちや他の建物と隣接する。 まちや建物と直接対峙すると、建物も住む人もしんどい。 対峙の仕…

行き止まり路地の続き

写真は、きのうの散歩で見つけた代田のアパート専用 行き止まり路地。 スケールの小ささ、同じかたちの色違い、なんとも かわいらしい。 この路地を使うのがすべてアパート住人なので 路地はみんなの自転車置き場。 同じ種類の建物だけの行き止まり路地をつ…

イキドマリ・ロジ・ノ・ムコウ

きょうは完全のオフ日。 いつも通り7時前に起きて朝食を食べる。 もうちょっと寝たかったので8時くらいからビール(500ml)を飲む。 昼前まで惰眠をむさぼり、梅ヶ丘に行き「大勝軒」でワンタン麺を 食べる。そのまま帰るのもなんだったので、ぶらぶらと散歩す…

中心を見失わないこと

住宅の設計で、クライアントとの打合せ時に意識的に 自分にいい聞かせていることがある。 それは、「中心を見失わないこと」である。 打合せでは、仕上げや設備に集中していくと自分たちが なにを求めているかを見失い、あたまが一種の麻痺状態に 陥ることが…

春のちょい寒い日

きょうのような春のちょい寒い日はからだの調子が狂う。 午前中、クライアント打合せ。 午後、いつもと違い事務所の掃除とスタッフミーティング。 夜、今計画中の住宅の古屋解体契約。 ●写真は、事務所の庭の木々。 こんな曇った日でも新緑がまぶしい。

中野の住宅の上棟式

きのうは、中野の住宅「FU-HOUSE 8」city-holeの上棟式。 その名の通り、「まちの穴」が設計コンセプトである。 住宅をいくつも設計してきたが、振り返ってみると 実の詰まったオブジェクトではなく、空隙を デザインしてきたように思える。 まちと住まい手…

解体後の風景

写真は、事務所近くの解体現場。 解体後、今まで隠蔽されていたものたちが、 公道にさらされる。 そこに都市の内臓を見る。 解体現場のおもしろさは、建物そのものが解体 されるということ以外に、見えない都市の断面が 露わになるというところにもある。 だ…

しくみと人

このところ、前にも書いたこのあるようなことをただただ書き連ねて いるような気がする。人間の脳なんてこんなものか・・・。 というこうとで、きょうのテーマは「しくみと人」。 しくみは、組織とも読み替えられるし、システムとも 読み替えてもいい。 以前…

スキマの可能性

都市には、建築物というオブジェクトがひしめいている。 オブジェクト間には、必ず中途半端なスキマがある。 オブジェクトとスキマ、そして機能と欲望で出来ているのが 都市だともいえる。 中途半端なスキマといえども、真剣にその使い方を考えると 意外と使…

いっしょに考えつくっていくこと

完全オフのときに限ってこの雨。 お昼を食べに、梅ヶ丘の古典的な定食屋さんに行く。 ほうれん草のおひたし、つぶ貝の酒蒸し、ハムエッグで ビールを飲む。写真は梅ヶ丘の民家の桜。 この寒さと雨で桜もこれで終わりか・・・。 なんども言ってきたり書いてき…

土地と建築に完璧はない

土地探しのお手伝いしていて、いつも思うことがある。 すべてに満足できる土地はほとんどないということだ。 都心で駅に近ければ土地は狭くて高い。 おまけに日当たりも悪いかもしれないし騒音がひどい可能性も高い。 それでも利便性を優先させるクライアン…

春本番

快晴で暖かいが、風強し。 打合せが多く、ブログに書くことを考える時間が あまりない。書く時間も少ない。 きょうは、午前中スタッフミーティング。 午後一番から、構造家と3プロジェクトの打合せ。 そのあと、クライアント候補の方と土地の相談。 めちゃく…

桃の花

きょうは、午前中事務所にてクライアント打合せ。 午後は、自由が丘に新しい仕事の面談に行く。 写真は、事務所の庭の桃の花。 去年は4月下旬に咲いたような気がする。 今年はかなりはやい。 昨日今日と花見に誘われていたが、 両日とも仕事で参加できず。 …

ブログ一周年

去年のエイプリルフールから始めたブログがきょうで ちょうど一年目。 よく毎日書けたなと、われながら感心している。 クライアントをはじめ、いろいろな方に読んでいただいて いるようだ。クライアントの方から、「あの話はその後 どうなりましたか」、「あ…