rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

言葉というもの

言葉はどのように生まれたのだろうかと考える。 農耕や狩をしているときは、ものを指さしたり、 うなずいたりすることで、意思は伝え合える。 しかし、畑や狩場から住居に帰り、明日の作業 についてコミュニケートするには、指すべきもの がないので、絵を描…

横浜市→豊島区→事務所

きょうは午前中、横浜市の住宅「SU-HOUSE 22」cameraのクライアント現場打ち合わせ。 午後から、豊島区の住宅「SU-HOUSE 23」 aquaのクライアント現場打ち合わせ。 事務所に戻って、府中市の住宅のクライアント 打ち合わせ。 来月にかけて、完成する建物が3…

構想と現実

コンセプトなど、全体構想に関わる思考が ない建物は、建築ではない。 かといって、建築は現実的に人によって 物理的に使われるものでもある。 構想が実現できたものの、使えないもの であっては、その構想はほんものでは ない。 構想を教えてくれる人はいる…

ヒロミとチヒロ

上原ひろみと山中千尋のことである。まえまえ から、気になっていた二人。ともに、アメリカで 活躍するジャズピアニストだ。 きのうのお昼、上原ひろみの「another mind」と 山中千尋の「Outside by the Swing」の2枚の CDを購入した。 想像通りどちらもいい…

建築はほほえむ

「建築はほほえむ」松山巌著(西田書店)という 本を読む。まえまえから、本屋で装丁が気になって いた本である。読んでみると、これまた、名著で びっくり。すんなりとこころの中に内容が入って くる。 自然、まち、と建築の関係がこれほどポエティック に…

美は意外なところにもある

もう一回、散歩物件で・・・。 写真は、設備屋さんの配管置き場である。 スペースを有効活用するために、太いもの の中に、細いもの、さらに細いものと入れた のだろう。 意図されていないところに、美しい模様が 生まれている。 美というものは意外なところ…

超細長物件

またまた、散歩発見物件より・・・。 自分の散歩史上、最細最長物件である。 幅90cm、長さ10m。サイドにはアルミサッシ がちゃんと4枚入っている。 手間の看板にある、名前からすると、設備 工事屋さんのようである。なにに使われて いるか確認できなかった…

ソラハナナイト

きのうは午後から、羽村市の住宅「SU-HOUSE 21」 sora-hanaのオープンハウス、引渡し、そして、その あとは、恒例の事務所押しかけパーティ「ソラハナ ナイト」。玉川上水の桜はまだ咲かないが、空と花 を楽しむこころで、パーティをしようということで この…

恋する二人

きょうもまた、路上観察物で・・・。 これも羽村市の現場に行く途中で発見した 物件。恋する煙突と木、の図である。煙突を 優しく木が包み込んでいる。熱と煙を発する 煙突にどうして絡み付いてしまったのだろう か。熱いし、煙いのに、ここまで寄り添う な…

自立する緑壁

またまた、散歩発見物件についてである。 羽村市の住宅「SU-HOUSE 21」sora-hana の現場に行く途中の民家の生垣である。 なんの支えもなく、これだけ自立し、抽象性を 保っている生垣は、珍しい。おそらく、つくった 当の本人もこのおもしろさに気付いていな…

建築日和

きのうは午後一番、田井勝馬建築設計工房の 「保土ヶ谷の家」の内覧会に、スタッフ4名を 引き連れていく。みなと未来の摩天楼を望む 敷地のポテンシャルを十分に生かした建築で ある。 それから、上野に移動して、国立西洋美術館へ 向かう。巨匠ル・コルビュ…

自由と個人主義、そして責任

中学のころ、技術家庭のI先生が、自由の話に からめて、個人主義は社会的責任を果たして はじめて行使できるというようなことを言われた ことが今でも記憶に残っている。 そのころ、男子生徒は校則で有無を言わさず 髪型は坊主頭と決まっていた。校則に書か…

足のつる人

きょうも散歩もので・・・。「足のつる人」で ある。薬局の張り紙である。気になる・・・。 いままでの人生の中で、足がつったのは2回 だけである。高校時代、柔道の授業で寝技を 返そうとしたときと、大学時代、寝ていたとき、 である。それから、数度寝て…

のっぺら郵便ポスト

まちを散歩していると、いろいろな変な ものに遭遇する。 きょうは、のっぺら郵便ポストである。 ポストなのに、差出口がない・・・。実は、 裏側に回ってみると、しっかり差出口が 2つ、普通に付いている。 なぜこうなってしまったのか。おそらく、 歩道の…

それぞれのフツウは、それぞれの個性

ときどき、いままで自分が設計してきた住宅 の写真を改めて見直すことがある。 自分が設計したものだから、自分の痕跡 は確かにある。 ちょっと引いた目で見ると、それぞれが かなり個性的な住宅である。 ここ10年くらいは、なるべくクライアントの 要望を受…