rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

納得のしくみ

納得するとは、心の中でさまざまな事象が 沈潜し、懐に違和感なく納まる様のことで ある。つまり、その事象が、はまるべき場所 に落ち着くことでもある。 世の中の諸問題は、この納得のプロセスが きちっとなされていないところで発生し易い。 進学、就職、…

なにをどうしたいかを考えるのが大事

お昼にいった蕎麦屋のTVで、ワイドショーを やっていた。最近はとんと見ないようになって しまった。食事に行ってやっているときくらい しか見ることがない。 きょうは、ボクシングの亀田弟の試合のことと、 先日亡くなった建築家の黒川紀章氏のこと、 をや…

荒川区の住宅の地鎮祭

きのうは、午前午後と打合せを済ませてから、 午後4時から、荒川区の住宅「SU-HOUSE 20」 hiki-dashiの地鎮祭。クライアントと工務店、 そして設計者だけで執り行う、シンプルな 地鎮祭である。短時間だが、これから始まる 工事に向けて、気持ちの入った儀式…

伝わってこそのコンセプトだと思う

コンセプトは、あたまの中にあるものである。 ちょっと難しく話すとき、これらのことばだけ が一人歩きしている状況に最近よく出合う。 これらは、目標に向かって、なにかを実現し たり、完成させるための「考え」である。 ということは、目標実現のために、…

評価という魔物

他人の自分に対する評価に興味がない人は、 ほとんどいないだろう。 自分がやり遂げたものが、世の中に認められる には、他人の評価が必要だ。だから、みんな 気になってしょうがないのだ。 でも、よ〜く考えてみよう。自分がやろうとして いることの本来の…

ものと観念の狭間で

師曰く、「ものは残らないが、観念は残る。 ピラミッドだって、古い教会だって、ものが 残っているのではない、観念が残っている のだ。だから、僕は、ドローイングや文章を 残す。」 空間だって、ものであるという。確かにもの がないと空間も発生しない。…

横須賀美術館を見に行く

きょうは午前中、早めに家を出て、山本理顕氏 設計の横須賀美術館を見に行ってきた。開かれて いた展覧会は、「澁澤龍彦展」。こちらも昔から 興味のある人物である。 これまた、なかなかいい建築であった。ガラスの 箱のレイヤー、丸い穴の空いた白い雲のよ…

たまには非相対主義でいこう

建築の仕事は、関わる人の人数、業種も多く、 ものごとを相対的にとらえながら仕事をして いかないと、ハチャメチャなことになる。 しかし、ずっと、相対的に考えながら仕事を していると、自分で考えるという独自の思考 方法が少しずつ喪失していく。 たま…

時の流れを想う

きのうは、福岡の大学時代の友人が、東京で 同窓会があったというので、事務所に遊びに 来た。6〜7ぶりだろうか。 そのあと、大学の先生の事務所に二人で訪ねた。 こちらも3〜4ぶりだろうか。先生もお会いしない 間にいろいろあったようだ。しかし、新たな境…

個人のフツウ|世間のふつう

独立したてのころは、とにかく、自分が考えた デザインを実現したいと思っていた。言わば、 自分の思いをクライアントに押し付けていた ともいえるかもしれない。 30代半ばころから、クライアントの求めるフツウ をとことん追求してみるという方法につくり方…

会社|社会

人間ということばも、人と人の間と書かれ、人 は社会的存在だということを表している。人に は、社会に貢献することに喜びを感じる記憶 が、あらかじめ刷り込まれているらしい。 ところで、表題の「会社|社会」だが、今頃 になってはじめて気付いたのだが、…

笑いの効用

最後に大笑いしたのいつのことだっただろうか。 小中学生の頃は、なにかといえば大笑いしていた。 笑い続けると頭が痛くなった。脳内物質が出すぎて いたのだろう。 笑いの本質は、思考停止にある。それもポジティブ な思考停止である。今まで論理的に積み重…

だれが、なんのために、どのように、なにをするか

生きていくための基本である。仕事の基本 でもある。 利益のために働く人も、社会をよくするために 働く人も、また、違う目的で働く人も、これが なければなにも具体化することもできないし、 とにかく、生きていくためのお金を回すことが できない。 ごくご…

もっとおもしろい人がつながりあえばいいのに

自分のまわりには、おもしろい人がたくさんいる。 みんななんらかのかたちで重なり合っている。 そして、それぞれの場所で、おもしろいことをして いる。 きっと、世の中には、もっともっとたくさんおもしろい 人がいるはずだ。つながればもっともしろいのに…

尺度について

世の中には、さまざまな分野、さまざまなレベル で、さまざまな尺度がある。 強い弱い、大きい小さい、広い狭い、深い浅い、 高い低い、美しい醜い、優れている劣っている、 良い悪い、賢い愚か、・・・・・などなど。これらは、 人間が自分の世の中での位置…