rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

芸術

吉祥寺で映画を観る

きのうは、かみさんがキャスティングが おもしろいからこの映画観てみない?と いうから、あまり期待しないで吉祥寺の バウスシアターに映画を観にでかける。 開演まで時間があるので、昼ご飯を食べ ようとなり、これは「いせや公園店」か と期待したが、子…

音楽は波動だ!!

きのうは午前中、クライアント候補の方に、 プレゼンテーションするために、吉祥寺に 行く。 午後からは、さいたま市の住宅「SU-HOUSE 19」silenceのクライアントで、ギタリストのYさん のクラシックギター・ソロコンサートを聴きに 上尾に家族で出掛ける。 …

道を極めない

一般に、道は極めるものとされている。 でも、極めた先になにがあるのだろう。 もちろん古典的な形式美というものも あるだろう。道は極めてしまったら、 極めたもの守るしかない。ここで生じる 守るという行為がこれまた厄介なもので ある。守ること自体が…

ヒロミとチヒロ

上原ひろみと山中千尋のことである。まえまえ から、気になっていた二人。ともに、アメリカで 活躍するジャズピアニストだ。 きのうのお昼、上原ひろみの「another mind」と 山中千尋の「Outside by the Swing」の2枚の CDを購入した。 想像通りどちらもいい…

ラディカルとはなにか

ラディカルというと、ふつう過激であるとか、 秩序を無秩序化する破壊屋のようなものを イメージしてしまう。 でも、無秩序というのはなんなのだろう。 なにも関係性のない、混沌とした状態と でもいえばいいのだろうか。でも、人間の いう世界は、人間の眼…

完結しないこと

芸術には、大きく分けて、完結を目指すものと、 開放に向かうものの、2つがあるような気がする。 完結するものは確かに美しい。しかし、円環を 描き、ただただ、完結するだけで、見るものに 与えるものは、ただそこにある美しさだけしか ない。 一方、完結し…

新しさってなんだろう

ものをつくっていると、とくに若い頃は、いつも 新しいものをつくり続けていなければいけない という強迫観念に襲われることがよくあった。 でも、新しいことってなんだろう。 建築でも、いつも新しいことに朝鮮し続けて いる建築家がいる。強迫観念のように…

見えざるものにチャレンジする勇気と希望

まえにも書いたかと思うが、建築家の仕事は、 見えざるものに立ち向かいながら、見えうる 具体的な建築にしていくのが、その仕事で あるということができる。 そういうこちら、建築家も自分が持っている 資源は、設計に関するスキルと才能だけである。 芸術…

後の月●月の宴

きのうは、午前中の打ち合わせがキャンセルに なり、お昼までゆっくり家で過ごす。 午後から、ずっと行かなきゃと思っていた、Tokyo Creators Gallery 2「後の月●月の宴」の展示を 見るために銀座に行く。最終日である。東京で 活躍する、鉄・漆・磁・陶・木…

写真のちから

ブログを書くのに、携帯で毎日のように写真を 撮るようになった。 今日の写真は、12月はじめに撮った「そら・ 電線もの」。なかなか味わい深い絵が撮れた。 写真に限らず芸術は、世界を何らかのかたち で切り取ることで成立している。切り取った ものの、力…

全く新しいデザインなどない

建築の設計をしていて、いつも痛感することがある。 新しいものをつくり続けていこうと日々デザインに いそしんでいるのだが、さて新しいとはなにかなど ということを考えはじめると、ほとんどのデザインの アイデアは何らかのかたちですでに先人が開発しつ …

ジャン=ジュネの「女中たち」

きのうは、午前中さいたま市の敷地を見た後、 午後事務所にて、スタッフとの打合せ二本。 メールを書いたり、事務作業を済ませて、夜、 中野WESTEND STUDIOウエストエンドスタジオで、 ジャン=ジュネ作の芝居「女中たち」(演出: 平田朝音)を観る。 出演…

世界を切取り定着させること

人間の知的行為は、世界を切取り定着させる ことで成り立っている。 情報のやり取りなど日々の生活で執り行われる ことのほとんどがこれに当たる。 とりわけ、文学・写真・映画・絵画・彫刻・ ダンス・芝居・建築などの芸術行為も、同じ ように、世界を切取…

ロードアート

きょうは、昼前に経堂に髪を切りに行く。 ついでに本を購入、そして熊本ラーメン「ばってんや」に 寄る。 その道すがら、おもしろい光景を発見。 これまでなんども通っていたけど、こんなふうになって いたっけ?コンクリート部分と砂利部分の比率がブ妙だ。…

エリック・サティ

昨夜、夕食の後、ひとりで久しぶりにエリック・サティのCDを 聴いてみた。 サティといえば、はじめて出合ったのは、20数年前。 西武が全盛も全盛のころ。 西武戦略の環境ビデオにサティの音楽がよく使われていた。 サティは、当時環境音楽というカテゴリーに…

植田正治の写真

植田正治の写真が好きだ。 郷里が同じという理由も少しあるが、写真の中ではいちばん好んで見る。 演出写真というカテゴリーらしいが、鳥取の地元で近所の人たちを 撮った写真はかなり興味深い。 地方で知り合いでもある人を撮っているにもかかわらず、 絵が…

椿昇(ツバキノボル)

去年の椿昇作品との出会いは、思い違いからのできごと だった。別の舞台美術家をイメージしてチケットを買ったところ、 全く別人だったことにあとで気づいたが、せっかく買った のだからみるだけ観てみようと世田谷パブリックシアターに でかけたのであった…

荒川修作

もう数週間前になるが、NHKの「課外授業ようこそ先輩」というテレビ番組に 荒川修作が出演している放送をみた。 http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/list/list4.html 1980年頃の彼の作品は、「建築的」、「空間的」なミニマルなドローイング だった。そのころ…

不思議な駐車場アート?

午前中、杉並の「SU-HOUSE 12」rolesの現場でクライアント打ち合わせ。 その現場のすぐ近くに空き地のような、駐車場のような、 ランドスケープアートのような「もの」がある。 敷地のまわりは鉄道用の亜鉛メッキのフェンス、道路のからY字状に伸びる土間コ…